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遠回りしたけど
第5章 素直になってよ



すると大輝は座り込んでいるわたしの前に
同じように座り込んできたから、
泣き顔を見られないように下を向いた。





大輝はそんなわたしの顔を両手で包み
ぐいっと正面を向かせる。




涙で見にくいけれど、大輝と目が合った。




その顔が近付いてきて
ちゅっと音をさせてキスをされた。




それが大輝との2度目のキスだった。




わたしから唇を離すと、
昔みたいにニカッと笑って


「なおはほんとに馬鹿だねっ」


って言った。




へっ!?




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