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遠回りしたけど
第5章 素直になってよ

どうしようか迷ったけど、
大輝の後ろについていった。
2年前に行ったきり、あの家には行っていない。
少しだけドキドキしていると、
すぐに美波の家でもあり、大輝の家に着いてしまう。
駐輪場に自転車を停めると、
大輝はわたしの前に手を出して待っていた。
「早く」
そう言いながら手を上下に動かすから
たぶん手を繋げって言ってるんだと思う。
その手にそっと自分の手を乗せると
ぎゅっと繋がれて、引っ張られた。
一緒にエレベーターに乗って
大輝の家がある階に着く。
そして、久しぶりに大輝の家の中に入った。

