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遠回りしたけど
第6章 お買い物
「なおさ・・・」
「ん?」
「メシとか、作れんの?」
「んー、オムライスくらいなら」
「まじで!?」
さっきまで全然喋らなかったくせに
急に嬉しそうな声をあげた大輝。
「え、うん。あんま作れないから」
「それさ、泊まり来た時、
夕飯にそれ・・・作ってよ・・・」
恥ずかしそうに目を逸らされたけど、
それがすごくかわいかった。
「いいよっ」
クスクス笑いながら言うと、
大輝は恥ずかしそうに笑って
「楽しみだな~」
だなんて、ニコニコしていた。
わたしの家に着くと自転車を停めてくれて、
わたしをぎゅっと抱きしめると
軽いキスを落とし、
「じゃあな」
ってかっこいい笑顔を見せて帰って行った。