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遠回りしたけど
第6章 お買い物
大輝の家の近くのスーパーへは
徒歩10分くらいだった。
その間大輝は横顔でもわかるくらい
始終笑顔でいて、すごくかわいかった。
スーパーの中に入ると、オムライスに使う卵や
サラダやスープに使う野菜をカゴの中に入れた。
「大輝って朝ごはん食べる派?」
「・・・いつもは食わないけど、
なおが作ってくれるなら・・・食う」
わたしから目を逸らして言う大輝。
わたしは嬉しくなって、
わたしより背の高い大輝の頭に手を伸ばした。
くしゃくしゃと頭を撫でると
大輝はビックリした顔をして
わたしの手に、自分の手を重ねてきた。