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遠回りしたけど
第6章 お買い物
「じゃ、じゃあ目瞑ってて」
「わかった」
自分の顔が熱くなるのを感じながら、
オムライスの上にケチャップで自分の気持ちを書いた。
大輝の方に向けてから
「いいよ・・・」
と言うと、ゆっくりと目が開かれた。
大輝はそれを見ると、
顔を赤くしながらニカッと笑った。
そこにはケチャップでハートだけ書いた。
最初は〝スキ〟と書こうか迷った。
でも大輝から、まだその言葉を聞いていない。
だからハートにした。
まだちょっとだけ、不安だった。
大輝はわたしのこと好きなのかって、不安だった。