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Could you walk on the water ?
第5章 困惑
「沙織、夫婦じゃないか・・・・・・・・」

大介は興奮を隠せない様子で、妻の白く光る首筋に吸い付いた。

「いやっ・・・・・・・・」

一瞬肢体を震わせながら、沙織は夫の体を強く押し返そうとした。

「工事現場の連中にはこの体を見せてるんだろう、沙織・・・・・」

大介は、心に秘めていた本音を遂に妻に漏らした。

「仕事ですから・・・・・、それにお皿を並べたりしてるだけですわ・・・・・」

「男たちがどんな風に見つめているのか感じてるんじゃないのか、沙織」

「そんなこと・・・・・・、あなた、考えすぎですわ・・・・・・・・・・・・」

もみあっていくうちに、少しずつ妻のパジャマの胸元が広げられていった。

すっかり闇に慣れた大介の視線に、妻の深い胸の谷間が捉えられる。

そこに唇を押し付けながら、大介は片足を妻の美脚の隙間に割り込ませる。

「あなた・・・・、本当にいや・・・・・、疲れてますから・・・・・・」

「沙織だって今夜は久々にやりたいんだろう・・・・・・・・・」

大介のその言葉は、本音から出たものだった。

先刻からしばらくの間、妻ともみあう中で、大介は妙な雰囲気を感じていた。

妻の肉体が、過去の記憶以上に敏感に反応し、妖しげな震えを示しているのだ。

唇こそ閉ざし続けているが、首筋を吸い、乳房を愛撫し、腰を抱き寄せる度に、妻は強く拒絶しながらも、どこかでたまらない欲情を秘匿しているように見えた。

「沙織、今夜は俺もできるかもしれない・・・・・・・」

大介は布団の中で、妻の右手を拘束し、それを自らのトランクスに誘導した。

「あなた、いやっ・・・・・・」

「沙織、いいから、触ってくれよ・・・・・・」

性急な態度で、大介は妻に行為をせがんだ。

白く冷たい妻の指先が、僅かに大介のペニスに触れた。
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