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Could you walk on the water ?
第7章 強要ストリップ
「沙織・・・・・・・・」

ハイヒールを履き、妻はスリップだけに身を包んでいる。

太腿から足先、そして肩、両腕は剥き出しだ。

大介は、沙織がいつもとは違い、やや濃い化粧を施していることに気付いた。

壇上に立った人妻の傍らに、椅子が置かれた。

椅子の上には、小さな箱がある。

「皆様、ご存じですね。こちらの奥様はご主人に代わって、一家の生計を立てていらっしゃいます」

大介は、司会役の男の言葉に、唇を噛んだ。

「美しい肉体というご自身の武器を存分に活用して、奥様には今夜も精一杯サービスしていただけるそうです!」

場内から再び拍手と口笛が沸く。

「ではいつも通り、まずは皆様からのカンパをお願いします」

男は、椅子の上にあった箱を持つと、ステージを降り、食堂内をまわりはじめた。

皆がそこに金を放り込んでいく。

大半が小銭だが、千円札を投げ込む連中もいる。

白石と名乗る役人は、勿論金を払わない。

「数えるまでもないですね。今夜もまた、1万円を超えているようです」

ステージに戻った男がこう叫ぶと、従業員は一斉に拍手で迎えた。

「奥さん、さあどうぞ」

箱を受けとった人妻は、表情を変えることなく、それを椅子上に戻した。

「では、奥さん、そのお金と引き換えに、お願いします」

男が壇上から降り、人妻だけがそこに取り残された。

闇の中に、スリップ姿の人妻のなまめかしい肢体が浮かび上がっている。

長身でスリムな肉体は、男たちの興奮を誘うのに十分な曲線を描いている。

顔をうつむけたまま、沙織はゆっくりとスリップの肩紐に手を伸ばした。

「いいぞ!」

口笛が空間を支配する中、人妻は焦らすように、ゆっくりと動きを続けていく。

両肩の紐をおろし、背中のホックに手を伸ばす。

人妻が時間をかけて服を脱いでいくその仕草は、一日の労働を終えた男どもの興奮を限界にまで煽り立てていく。

「早くやれ、奥さん!」

沙織が覚悟を決めたように、唇を噛んだ。

人妻の足元に、すとんと、スリップが落下した。
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