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Could you walk on the water ?
第12章 忘我
「あっ・・・・・・・・、あんっ・・・・・・・・・・・・」

ベッド上で仰向けになった人妻は、指先でシーツをきつく握りしめている。

大介は、既に剝ぎとられた妻のショーツがベッド上にあるのを知る。

黒色のその下着は、ブラと揃いであるが、大介の知らないものだった。

男を誘惑するような黒の下着を今夜選択した妻の意志を、大介は想像した。

「奥さん、どんどん濡れてくる・・・・、溢れ出てきますよ・・・・・」

じゅるじゅるという卑猥な音を立て、堀内は人妻の美肉を存分に吸い上げる。

その度に人妻の全身が震え、指先が何かを探すようにベッド上をかきむしる。

全裸の男は、たくましい筋肉質の肉体を誇っていた。

強靭な後姿を見ただけで、大介はその男に対する確かな敗北感を感じた。

「奥さん、どこが気持ちいいか教えてください」

大胆に広げられた沙織の太腿を撫でながら、堀内は舌先を細かに運動させ、人妻の陰唇を巧みに責めた。

「あっ・・・・・・・、あっ、駄目、そこは・・・・・・・・・・・・」

「ここがいいんですか、奥さん・・・・・・・・・・・・・」

「よくなんか・・・・・、いやっ・・・・・、そこはいやっ・・・・・」

ブラウスのボタンは、すべて外されている。

黒色のブラに包まれた乳房が顔を覗かせているその陵辱的な光景は、大介をひどく興奮させるものだった。

ベッド上で背中を浮かせるほどに反らし、人妻は苦悶の声をあげていく。

顎をあげ、瞳を閉じたまま、沙織は何度も首を振る。

「奥さん、もうぐしょぐしょだ・・・・・・・・・」

ようやく顔をあげた堀内が、今度は右の中指をまっすぐに立て、濡れた人妻の美唇にそっと差し込む。

「はんっ・・・・・・・・・・」

大介の知らない、官能的な吐息を漏らしながら、沙織は唇を色っぽく噛む。

堀内が、ゆっくりと腕を往復し始める。

「あっ・・・・・・・、あっ・・・・・・・・、あっ・・・・・・・・・」

短くも、確かに湿った息遣いを、人妻は披露し始める。
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