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誘淫接続
第2章 第十の接続
隆一は頭を上げると、麻琴の顔を見た。
「水野さん、顔赤いですけど大丈夫ですか?」
隆一も翠と同じことを言うほど、麻琴の頬は相当紅潮しているようだ。
それよりも、隆一に優しい言葉をかけられるとさらに顔が赤くなる気がする。
「……ちょっとだるくなってきただけで……大丈夫です」
麻琴はできるだけ冷静に答えた。
原因は、体調の悪さでもなんでもないのに――。
少し離れた場所では、翠がおぼつかない動作でバケツに土灰釉の粉を、慎重にゆっくりゆっくり入れている。それでも、幾分かの粉がバケツの外へとこぼれている。
麻琴が翠に注意しようとしたとき、ふと隆一の横顔が目に入った。
心なしか、翠を見る隆一の目が、鋭いような気がした。
隆一も、頼りない翠をあまり良くは思っていないのだろうか――?
しかし隆一の目は、すぐにいつもの優しげな目に戻っていた。
気のせいだろう。隆一はそういうことを顔に出すタイプでもないし、普段から誰に対しても分けへだてなく謙虚に接している青年だ。
麻琴は、一瞬でも隆一が翠を良く思ってないなどと考えた自分が少し嫌になった。
その時、隆一は何かを思い出したかのように麻琴の方を向いた。
そして伏し目がちに、麻琴と目を合わさずに言った。
「……こんな時にすみません、実は……体調の良い時でいいんですけど、ご一緒していただきたい場所があるんです……また今度にでも」
そう言って隆一は歩いて行った。
――……え?
――何、今の……?
突然、麻琴の下腹部の奥が熱くふくらんできた。
麻琴は、足早に教室を出て行った。
「水野さん、顔赤いですけど大丈夫ですか?」
隆一も翠と同じことを言うほど、麻琴の頬は相当紅潮しているようだ。
それよりも、隆一に優しい言葉をかけられるとさらに顔が赤くなる気がする。
「……ちょっとだるくなってきただけで……大丈夫です」
麻琴はできるだけ冷静に答えた。
原因は、体調の悪さでもなんでもないのに――。
少し離れた場所では、翠がおぼつかない動作でバケツに土灰釉の粉を、慎重にゆっくりゆっくり入れている。それでも、幾分かの粉がバケツの外へとこぼれている。
麻琴が翠に注意しようとしたとき、ふと隆一の横顔が目に入った。
心なしか、翠を見る隆一の目が、鋭いような気がした。
隆一も、頼りない翠をあまり良くは思っていないのだろうか――?
しかし隆一の目は、すぐにいつもの優しげな目に戻っていた。
気のせいだろう。隆一はそういうことを顔に出すタイプでもないし、普段から誰に対しても分けへだてなく謙虚に接している青年だ。
麻琴は、一瞬でも隆一が翠を良く思ってないなどと考えた自分が少し嫌になった。
その時、隆一は何かを思い出したかのように麻琴の方を向いた。
そして伏し目がちに、麻琴と目を合わさずに言った。
「……こんな時にすみません、実は……体調の良い時でいいんですけど、ご一緒していただきたい場所があるんです……また今度にでも」
そう言って隆一は歩いて行った。
――……え?
――何、今の……?
突然、麻琴の下腹部の奥が熱くふくらんできた。
麻琴は、足早に教室を出て行った。