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誘淫接続
第2章 第十の接続
※ ※ ※
麻琴は、トイレの個室の中で立ったまま、太ももを激しくこすり合わせていた。
どれだけ頑張って動いても、中の二つのバイブと肉芽の突起はわずかにしか動かない。
それにしても――
さっきの隆一の言葉はどういう意味なのだろう?
『ご一緒していただきたい場所』?
食事の誘いだろうか?
――そんなのないって……
――隆一くんが私みたいな歳上地味女を誘うわけないでしょ……
――それより受講生なんだから、だめ!
――でも……
――今だけは、都合よく考えていいかな……
――少しでいいから……
麻琴は、しゃがんだり立ち上がったりしてみた。
蜜壺の中の棒が壁をこすり、薄い肉を通して直腸の棒に当たる。
「んあっ……」
思わず声が出る。
しかし、刺激が足りない。
かといって刺激が強くなれば勝手に大きな声を出してしまうだろう。
大きな声でなくとも、いつ知ってる女性がやってくるか分からない場所だ。翠だって来るかも知れない。
小さな声でさえ聞かれるわけにはいかない。
もっと快感が欲しければ、異物を少しでも大きく動かす努力をしながらも、一方では口から漏れ出る牝の喘ぎは少しでも小さくする努力をしなければならない。
麻琴は下腹を突き出したり、引っ込めたり、腰をよじらせたり――と、いろんな動きを試してみた。
――絶対、私……
――変態にしか見えない動きしちゃってる……!
一瞬、淫具の先端が子宮口をつついた。
「ふあ……あぅ……」
確実に、快感はある。
が、絶頂を迎えるにはとうてい足りない。
――いきたい……
麻琴の脳裏に、隆一が濡れそぼった粘土を指先で愛撫する姿がよぎる。
椀を作るためには必要であり普通の動作だ。
しかし今の麻琴には、それがとてつもなく卑猥な動きにしか思えなかった。
――いきたい……!
――まどろっこしい……!
麻琴は声を抑えつつ口甘い息だけを漏らしながら、ひとり狭い空間の中で卑猥な『踊り』を続けた。