この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
誘淫接続
第5章 接近
 とはいえエプロンのポケットは大きく口もゆるいので、その気になれば誰だって麻琴の隙を見て入れるのは簡単だ。

 月曜といえば、この教室も含めて全教室の一斉定休日だ。麻琴たち社員も基本的に休暇である。
 ただでも脈が速いままなのに、麻琴の心臓はさらに鼓動を速めた。
 ――どうして……
 ――こんなにタイミング悪いんだろ……

 『ご主人様』がいなくなった時に誘って欲しかった。
 その間、何度か隆一とは顔を合わせてるのに、隆一は何のそぶりも見せてくれなかった。
 先に誘ってくれていれば、『ご主人様』のことなどあっさり捨ててやったのに。
 いや、あんな怖い目に遭ったんだから、突然戻ってきた『ご主人様』など今からでも捨てるべきではないのか。

 本当にそうだろうか――?
 今も――
 両方『欲しい』と思っている。
 あれこれと思い悩んでいるようなふりをしながら、『ご主人様』から与えられる快楽と、隆一からもたらされるときめきと、どちらも離したくないと思っている。

 ――でも……
 隆一はデートだとはひと言も言っていない。
 麻琴に好意を持っているがための誘いとは限らないのだ。
 このまま、ずっとずっと、このトイレの中で、『ご主人様』の命令でつけた貞操帯の羞恥心に翻弄されながら、何の誘いか分からないまま不安で居続けたい――そう思った。

 そうは言っても、仕事を放り出すわけにもいかない。
 麻琴は紙片をジーンズのポケットにしまい、トイレを出て教室へ向かった。

 その時、廊下の向こうからやってくる隆一の姿が麻琴の目に入った。
 麻琴はかすかに身体をびくつかせた。
/109ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ