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誘淫接続
第1章 第九の接続
 貞操帯が届くと、次は麻琴のスマホにアプリをインストールさせられた。
 『ご主人様』に指示されるまま、送られてきたメールにあったリンクや、画面に出てきたボタンを押したりしているうちに、彼が自作したアプリのインストールは完了した。

 その後、Bluetoothの設定がどうだの、機器の検出がどうだの、『ご主人様』から矢つぎばやに送られてくる手順に従う中で、麻琴には詳しい仕組みが理解できないままいつの間にか、スマホアプリを通して遠隔で貞操帯を操作する環境ができあがっていた。

 『ご主人様』が何らかの操作をすれば、ネットを通じてその指示が麻琴のアプリに送られ、アプリがそれをスマホの無線で貞操帯に送信する。
 アプリは中継するのみで、麻琴側では一切何のコントロールもできない。

 貞操帯は、装着すると『ご主人様』が遠隔で施錠する。鍵穴のない錠を、麻琴が勝手に開けて貞操帯を外すことはできない。もちろん錠だけではなく、二穴を責めるバイブと肉芽をつまむ二つの突起を動かすことも、電池を入れるアルミボックスの開け閉めさえも遠隔でしか行えない。

 採寸して作られた貞操帯は、麻琴の身体に完全に合わせてあり、強引に脱ぐことはできない。ぴったりと肉に喰い込み、指一本入れることができないのだ。

 採寸は糸を使って、『ご主人様』の指示に従って麻琴自身が行った。
 足の付け根にぴったり巻きつけたり、下腹から腰骨そして背筋へと回したり、腰骨から下尻へ肉に軽く食い込ませながら渡したりして、その糸にペンで印を付けていった。
 そして股間の中心にも糸を通し――肉芽や花弁、尻穴にいたるまで正確な位置に印を付けた。
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