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誘淫接続
第7章 解除
すると突然、淫具の動きが止まった。
麻琴は、身体を責め続けられたあまり、一切の感覚がなくなったのかと思った。
そうではない。確実に、貞操帯は止まっている。
――もしかして……
――電池が……なくなった……?
全身から一気に力が抜けた。
麻琴の身体が崩れ落ちる。
隆一も一緒に転びそうになったが、なんとか踏ん張ると麻琴をなかば担ぐようにして、道路脇のビルの壁まで運んだ。
二本のバイブと肉芽への振動は止まりはしたものの、まだ麻琴の下腹に居座ったままで、責め続けられた身体は思うように力は入らない。
息も、荒い。
隆一は麻琴を地面に座らせようとしたが、麻琴は首を振って立ったまま背中から壁にもたれた。
「いいんですか?」
隆一が言った。
「……もう、目立ちたくないんです……」
麻琴はうつむき加減で答えた。
隆一も、麻琴のすぐ隣で同じようにして壁に背をつけてもたれた。
『男』の匂いが麻琴の鼻をかすめた。
目の前を大勢の人々が四方八方へと行き交う。
すっかり陽の落ちた駅前は、自宅へ向かうために駅へと吸い込まれる仕事帰りの人々、これから飲みに行こうという人々、歓楽街へと『出勤』する人々、たくさんの荷物を抱え観光にやって来た人々――それらが分厚く深い人の海を作っている。
麻琴は、大木のようなビルのすき間から見える夜空を見上げ、大きく深呼吸した。
麻琴は、身体を責め続けられたあまり、一切の感覚がなくなったのかと思った。
そうではない。確実に、貞操帯は止まっている。
――もしかして……
――電池が……なくなった……?
全身から一気に力が抜けた。
麻琴の身体が崩れ落ちる。
隆一も一緒に転びそうになったが、なんとか踏ん張ると麻琴をなかば担ぐようにして、道路脇のビルの壁まで運んだ。
二本のバイブと肉芽への振動は止まりはしたものの、まだ麻琴の下腹に居座ったままで、責め続けられた身体は思うように力は入らない。
息も、荒い。
隆一は麻琴を地面に座らせようとしたが、麻琴は首を振って立ったまま背中から壁にもたれた。
「いいんですか?」
隆一が言った。
「……もう、目立ちたくないんです……」
麻琴はうつむき加減で答えた。
隆一も、麻琴のすぐ隣で同じようにして壁に背をつけてもたれた。
『男』の匂いが麻琴の鼻をかすめた。
目の前を大勢の人々が四方八方へと行き交う。
すっかり陽の落ちた駅前は、自宅へ向かうために駅へと吸い込まれる仕事帰りの人々、これから飲みに行こうという人々、歓楽街へと『出勤』する人々、たくさんの荷物を抱え観光にやって来た人々――それらが分厚く深い人の海を作っている。
麻琴は、大木のようなビルのすき間から見える夜空を見上げ、大きく深呼吸した。