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あたしの王子、俺だけの姫
第5章 確認



「お友だちが来るのか?」


ご飯を食べ初めてまもなく、有希から話があった。


「うん。来るっていうか....お泊まり。良いかな、ここに呼んでも」


なんで、そんなに渋った顔をしているんだ?なにか裏があるとか?
一応、聞いておくか。そんな事はないと確信したいし。


「有希....女の子だよね?」


この言葉に向かいに座る有希の顔が怖くなった。
怒った顔も可愛いんだけどさ。


「何言ってんのよ!お泊まりだよ?女の子に決まってます!」


「本当に?」


「本当です!....っていうか、4人来るんだよね。絶対に騒がしくなるから、コータが家で仕事するなら申し訳ないなぁって....」


なるほど。
泊まりに来る友達の人数を気にしていたのか。
そんなの気にしなくていいのに。


「ふむ。そういうことね。良いよ、お泊まりくらい。藤城に美味しいもんでも作ってもらえるよう俺からも頼んでおくよ」


「うん、ありがとう」


美味しそうにご飯を食べる有希。
その姿を見ているだけで俺は穏やかな気持ちになる。


「有希....」


「なに?」


「一緒にお風呂入ろっか」


「は?」


あ、これ。
この突然の言葉で赤くなる有希の顔。前髪を触って誤魔化す仕草。俺の癒しだよね。
なんでこんなに素直に反応するかねぇ....。
他の男の前でそんな可愛い仕草、するんじゃねーぞ?

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