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あたしの王子、俺だけの姫
第5章 確認


「有希たちは何時ごろ飯にするんだ?終わる頃には戻ってくるよ」


気を引き締めるつもりでネクタイをする。
有希の身体の甘さを知ってから、忍耐力が低下したような気がする。有希のすらっと伸びた素足を見ると触りたくて仕方がない。


「じゃあ、8時か9時くらい?ん?」


そんな俺の思惑など知るよしもない有希は可愛く微笑んで時間を聞いてくる。
なぜ、その時にアヒル口になる?


「あぁ、それくらいだと思う。あとな....有希、みんなと一緒に風呂に入るなよ?」


襲いたくなる衝動を押さえ込んでジャケットを羽織り、有希に近づく。


「え?たぶん入らないけど....何で?」


わざとなのか、本当にわからないのか........有希はなんの事やら?と、首をかしげる。
そんな有希の耳元で優しく囁く。


「それは....昨夜、俺が有希の身体にいっぱい印つけたからだよ」


『チュッ』と耳朶にキスをすると、有希は驚いて可愛く肩を竦める。


そんな仕草も愛おしい。
....ヤバイな。また、抱きたくなった。
藤城に見つかる前に早く出勤するかな。


「じゃあ、有希。行ってくる」


「うん、気を付けてね。いってらっしゃい....」


有希の見送りを玄関で感じたら、ジャケットの裾を引っ張られた。
バランスを崩すと俺の頬に柔らかい感触が。


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