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あたしの王子、俺だけの姫
第5章 確認
「フフフッ。いってらっしゃいのキス。不意打ちでしたかったんだ」
口許を手で隠して笑う有希。
はい、スイッチ入りました!
「ウッ....ンッ....」
有希の後頭部に手をあてがい、引き寄せて口づけをする。これから戦いに出るんだから、愛する人のキスくらいもらってもバチは当たらないだろう....。
有希の口の中を堪能して、舌を絡めていく。
角度を変えて何度も。
リップ音をわざとさせてから離れると涙目のトロンとした顔の有希とご対面。
「有希。その顔、藤城に見せるなよ?」
頬を撫でて、おでこに最後のキスをしてから俺は玄関を出た。
今日も1日頑張れそうだ。
俺は軽い足取りで会社へ向かった。
有希が怒りながら玄関でへたりこんで座っているとも知らずに。