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あたしの王子、俺だけの姫
第7章 卒業
『そんなに毎日抱かれないもん!』
コータの耳朶を引っ張って小さい声で怒ってみても、コータ本人は笑ってるだけ。
『ふ~ん。昨夜も抱かれたのに....説得力ないよ』
引っ張っていた手を捕られ指先にキスをしながら恥ずかしいことを言われた。
くやしい。逆にしてやられた....。
「もう!コータのバカ!卒業式なのに遅刻しちゃう!」
「ん?車出すから遅刻しないよ?」
「何で車なの....最後なんだよ?」
「だからだよ。有希を狙うハイエナ共に見せつけないとね」
藤城さんに出掛ける旨を伝えて、あたしの手を取り、車のキーを握り廊下を歩く。
そんなコータが嫌いじゃないのは秘密だもんね。