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あたしの王子、俺だけの姫
第8章 抱擁
『区長さんが証明してくれるって嬉しいね。こんなのがあるなんて知らなかったよ』
マンションへの帰り道、ちょっと嬉しくて思い出し笑い。
『有希が喜ぶことはなんでもしてあげるよ』
『ありがと。あたしも、コータの喜ぶこともしてあげるね』
運転してくれるコータの横顔を見つめながら言うと
『じゃあ、早速ですが....してもらってもいい?』
もうすでに決めていたことがあったようで....
『なに?』
そう聞き返せば
『相模有希を抱きたい....』
なんて答えが帰ってきた。
うん....なんて一言も言ってないのに、マンションまで何処にも寄らず無言の静かな空気のまま帰宅。