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あたしの王子、俺だけの姫
第9章 秘密
「........」
暫し沈黙。の、あたし。
「有希....」
コータのイケメンボイス....で呼ばれると、違う意味でドキドキ。
やっぱり、隠しておくのもここまで?
「有希....何か言うことあるんじゃないの?」
ほら!やっぱり、バレてる!
もう、決定事項だし....キャンセルしたくないし....
頭の中でぐるぐるグルグル。
考えが纏まらないあたしの代わりに話し出したのはコータで....
「有希....留学先、何処にしたの?決まってるんだろ?俺には話してくれないの?」
ズバリと核心をついてきたコータにはもう白旗です。
「コータ....勝手に進めてごめんね?」
クルリと振り向いて、コータと視線をあわせて言うんだけど、今まで言えずにいた罪悪感で涙が溢れた。