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あたしの王子、俺だけの姫
第9章 秘密
「え?ほんと?」
驚いてコータと距離をとって問いかける。
コータはゆっくり頷いて
「嘘じゃない。だから、今確認してるだろ?」
あたしの頬の涙の後を拭いながら微笑んでくれる。
「夢の中で謝るってさ、よっぽど有希の中で苦しかったんだろうなぁ~なんて思ってたよ」
うん、うん。と首を縦に振りコータを見つめる。
「いつ有希から話してくれるのか待ってたけどさ....そんな素振り見せないし....これは、こっちから仕掛けないとダメか?なんて思ってね....」
「....嫌いになる?」
思わず出た言葉に口を隠し俯いた。
肯定されたくないのに....聞いてしまった。
そんなあたしの頭の上ではコータの笑い声。
「嫌いになれるわけないだろ?俺の方が有希に惚れてるのに....可愛いなぁ~とは、思ったけどね」