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あたしの王子、俺だけの姫
第9章 秘密


頬を包まれて上を向かされ、コータの顔を見るとまた涙が出た。
我慢できなくて声も漏れるけれど、コータの唇が目元に触れて涙を拭ってくれる。


『もう泣くな....』
そう言ってくれてるようでホッとした。
あたしの言葉は全部コータに食べられて、息も出来ないくらい激しく口付けられた。


その後は、露天風呂で甘く包まれて....
逆上せそうになったら部屋に戻り、乱れた浴衣姿でキスをして....
用意してもらった氷で逆上せ気味のあたしの身体を冷やしてくれる。
それも、コータならではのやり方で....


まず、氷ひとつを口に含んだコータは奥歯で噛み砕く。小さくなった氷をキスであたしの口の中に運んでくれる。
すぐに溶けてなくなるんだけどひんやりして気持ちがいいから
『コータ、もう一回』
甘えてみる。


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