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あたしの王子、俺だけの姫
第10章 妊娠
風邪引いてる訳じゃないけれど、この中途半端な身体の鈍さは自分の身体じゃないみたい。
今まで部活で身体動かしていたのが大学に入ってからなくなったもんなぁ....
顔よりもお腹周りが気になってつい擦る。
ふと、コータを見るとカレンダーとにらめっこ。
また出張でもあるのかと思って、あたしは気にしてなかった。
「コータ....今日の講義ね一時間早くなったからもう行くね」
リビングに置いてあった鞄を肩にかけて、まだカレンダーを睨んでいるコータの背中に声をかけた。
充電しておいたスマホを持って玄関に向かう。
忘れ物はないよね~なんて頭の中で確認しながらドアを開ける。
「じゃあね、コータ。いってきまーす」
今日のお昼は何食べようかな~なんて学食のメニューを思い出しながらマンションを出た。