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あたしの王子、俺だけの姫
第1章 捕獲
「有希さんですね?」
声を掛けられた方へ振り向くと、背の高いあたしが少し見上げる背丈の男の人が立っていた。
どっかで見たことあるような....ないような....。
「はい、そうですけど...貴方は?」
「専務がお待ちです。こちらへどうぞ」
スマートな所作であたしをエスコートしてくれるのは良いんだけど...
すみません。思い出せません....
「あの....父の仕事仲間の方ですか?」
このご時世、知らない人に付いていってはイケないって園児でも分かるからね。
申し訳ないんですけど、確認させてもらいます。