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あたしの王子、俺だけの姫
第2章 愛情
浩太side―――――
「では、浩太さんこちらの書類を」
「あぁ。ありがとう」
玄関先で父さんの秘書・藤城から今日の会議の書類を受けとる。玄関の鍵を開けたところで藤城から最終確認。
「明日の事ですが、有希さんが朝練開始と伺っておりますので5時にお邪魔させていただきます。」
「わかった。毎朝ありがとう」
「失礼します」
「うん、おやすみ」
藤城が頭を下げている間に玄関の中へ入る。
『フーッ....』
と、ひと息ついてソファーへと腰を下ろす。
ネクタイを緩めて天をあおぐ。
今の時間は11時半を回ったところ。休日出勤でこの時間の帰宅は正直しんどい。
有希はもう寝てんだろうな。
先週、有希の学校は期末試験だった。明日の月曜日からまた部活が始まるっていってたな....。
会える時間が減るな。エネルギー補給、したいと。
俺は重い腰を上げて1度自分の部屋に戻り着替えを持ってバスルームへ。
有希のベッドへ潜り込むため手早く済ませる。