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あたしの王子、俺だけの姫
第3章 進展


「知らないと思ってた?主婦業をやらせない時点でわかるでしょ?まぁ、俺が焚き付けて強制的に一緒に住むことになったからね。本来ならやらなくてもいいことはさせたくなかったんだよね。そのせいで受験に失敗したら俺も嫌だし」


ゆっくり、コータの腕のなかで反転させられて向かい合わせになる。


「コータ....」


自然と目が合う。
微笑むコータにあたしの頬が赤くなった。


「なので、今日は頑張っている有希を午後からエスコートしたいと思っています」


肩に置かれていたコータの腕が腰に降りて抱き寄せられた。
両手でコータの胸を押していないとキスできそうなくらい近い!


「何処行くの?」


「もちろん秘密。だけど、頑張っている有希にご褒美だから結構イイ所」


「ふーん」


ちょっと考える....ふり。


コータと住むようになってちょっと打ち解けた感じはしてる。コータは忙しい部署にいるみたいで出張もあるんだけど、会えないときは秘書の藤城さんを通じてあたしに連絡してくれるし。


折角だし、今日は誘いに乗ってみようかな。
そんなあたしの考えを途切れさせたのがコータのこの一言。


「あ、そうだ。有希、コレが見えないような服にしてね」


あたしの身体をトントンと突く。
そこは鎖骨下につけられたコータの印。2日前につけられたのがまだ消えてなかった。


ハッ!!
その2日前からひとりで寝ていたからコータの痕なんて忘れてたよ........


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