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あたしの王子、俺だけの姫
第3章 進展
水族館を堪能したあとは、お土産コーナーで買い物をした。
「あ、コレ可愛い!」
「欲しいのあるなら買ってあげるよ」
「え?悪いよ....この抱き枕、結構高いもん」
「ん、どれ?....コレくらいなら問題なし。ゼロがもう1つついていたら却下だけどね」
コータはあたしが抱き締めていたペンギンの抱き枕をレジへ持っていった。
こういう時、年上の彼氏って良いよね。
コータのことカッコいいって思った。
「はい、お待たせ」
リボンが巻かれたペンギンをもってコータがあたしのところへ戻ってきた。
手渡されたペンギンを抱き締めると
「あのお姉ちゃん良いなぁ~」
「ゆりも大きくなったらこいびとに買ってもらうもん!」
なんて小さな女の子達から羨む声が聞こえた。
それがちょっと恥ずかしくて、くすぐったくて、抱き枕のペンギンの胸に顔を埋めた。