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あたしの王子、俺だけの姫
第4章 受理

その日は、出張帰りで早めに帰宅した。まだ帰宅していない有希を待って、一緒に食事をしようと急ぎではない仕事を片付けていた。
どれくらい時間が過ぎただろうか....
玄関の開く音と共に『ただいま~』と有希の声が聞こえた。


丁度仕事のキリも良く、軽く片付けて廊下に出るととても笑顔の有希が居た。


「あ、コータ。先に帰ってたんだね」


「あぁ。おかえり、有希」


「ふふ~ん。じゃ、先に着替えてくる。一緒にご飯食べるでしょ?」


鼻唄混じりで部屋に入っていく有希。
なにか楽しいことでもあったのか?


「あ、着替え中は覗かないでよ?」


今日はいつになく立ち入りを気にする有希。
なんだ?見られたくないものでもあるのか?
余計、気になるじゃないか。


「覗くわけないだろう?キッチンにいってるから早く来いよ」


「は~い」


部屋に入っていく有希を見届けて、そっとドアに耳を近づける。


『....ヒコサンのやっと手に入ったんだよね~ふふふっ。楽しみ~』


なんだ、なんだ?
有希は何を手に入れたんだ?


『....今日、一緒に帰るって言っていただろ?....なんで待っていてくれなかったんだ?......俺、お前の事、待っていたんだぞ....』


『....やん!....ヒコサンったら....キュンとするぅ~』




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