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あたしの王子、俺だけの姫
第4章 受理
「えっと....声優....なの?今の声....有希の好きな人じゃなくて?」
俺の頭のなかで整理する。
ここに俺以外の男が居るわけではなく、聞こえてきた声は、有希の好きな声優さんの声....
「ほら~そうなるから言いたくなかったのに!いいじゃん!声優さんが好きでも!もう、あっちいってて!着替えれないじゃん」
考えて動かない俺の胸を押して距離をとろうとする有希。
なんだけどさ....有希のその格好、たまんないんだけど....
だってね、身に付けてるの下着だけだよ?
好きな女が可愛い下着姿でいたらねえ....触りたくなるのは必然で....
「有希....ご飯後でもいい?」
有希の手をとって腰を抱き寄せる。
「は?なんでよ!あたしお腹すいてるんだけど?」
「....小さな浮気したじゃん。俺以外の声に恋してたじゃん....折角、有希と心も体も繋がったのにさ....なんかさ、寂しい....」
有希の耳元で囁くとちょっとすね気味の有希が
「....登志彦さんのCD、もう聴いちゃダメなの?」
ちょっと上目使いで聞いてくるから意地悪したくなった。
「これから俺の事をずーっと愛してくれる?それなら、有希の気に入ってる声優さんのCDくらいいつ聴いても良いよ」
すると、有希は笑顔になって
「え?いいよ、コータのことずっと好きならいいんでしょ?」
『なんだ、そんなこと』みたいな有希が可愛いんだけど、可愛くなくて....