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あたしの王子、俺だけの姫
第4章 受理
「有希のお願い聞くから、俺のお願いも聞いてよね」
有希のことをお姫様抱っこしてベッドへ移動。
そっとおろして組み敷く。
可愛く頬を赤く染めた有希を見下ろす。
俺以外の声でキュンとするなんてイラついた。
....ヤキモチだって解るけど、素直に言える歳でもないし。
「有希....」
「な、なに?」
有希の唇を撫でながら俺の心の奥にある思いを言葉にする。
「友達とたくさん楽しい時間を過ごしてもいいけれど、ちゃんと俺のところに戻ってきてくれる?」
「う、うん....」
「ほんとに?俺、有希じゃないとダメなんだけど」
「ダメって....」
「ずっと、俺の傍にいてくれる?」
有希の顔の横に両肘をついて距離を詰める。
お互いの鼻先が触れそうな距離。
「....なに不安そうな声出してんのよ!コータがあたしのこと捕まえたんでしょ?一緒に暮らすようになって、声以外でもコータのこと好きにさせといて何言ってんのよ」
「有希....」
「登志彦さんはあたしにとっては憧れの人。ただのファンだよ。....それに、登志彦さんはちゃんと奥さんいるよ。同じ業界にいるし....ファンなら知ってる情報」