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あたしの王子、俺だけの姫
第5章 確認
「有希が冷たい....」
「冷たくない!優しいでしょ?寝坊助コータのこと起こしてるんだから」
あたしは俯せでベッドに横たわるコータの隣に座ってほっぺを摘まむ。
「イタタタタ........」
「ほら、起きて。今日の会議、大事なんでしょ?社長令息が遅刻したら取引無しになるんじゃないの?」
肩まで掛けていたシーツを捲って、ベッドから出るように手を取り引っ張る。
が、そのコータの手がスルリと抜けてあたしに向かってきた。
コータの動きがわかっていたのに、反応が遅くて引っ張られ、ベッドに倒されてしまった。
「仕事に行く前のエネルギー補給....」
ニヤリとしたコータのしてやったり顔。
羽織っていたコータのシャツの裾を持ち上げて、その隙間にコータの頭が入ってきた。
「ち、ちょっと!コータ........やんっ!」