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あたしの王子、俺だけの姫
第5章 確認
あたしの声に反応したコータがスマホに手が届いたところで動きを止めた。
「有希....感じちゃった?」
「う....うるさい!」
「ふーん、そう」
果てても離れようとしなかったのに急にあたしの中から出ていき、ベッドの縁に座りスマホの確認をする。
今まで感じていたコータの温もりがなくなって、ひんやりした空気が身体に触れ纏う。
捲り上げたままのシャツを下げて胸を隠しコータに背を向けて起き上がる。コータのシャツは大きいからあたしが着てもお尻まで隠れる。
今の時間を確認しようと時計を求めて手を伸ばすと、後ろからコータが自身の方へ引き寄せてきた。