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翻弄の果てに
第14章 悪夢
なかなか、そうそう上手くいく訳もなく、俺達夫婦に生涯授かった命は、未来ひとりであった。
祥子の中に芽生えた命は、ひとり、またひとりと、生を受けることは叶わなかった。
その度に、祥子は謝り、泣いた。
この世に生を受けることが出来なかった子供達の分も、精一杯生き、未来を育てようと、水子に手を合わせた。
不幸なこともあったが、未来は今月、中学生になる。
小さいが、家も建てた。
歳老いた、俺の祖父母も同居した。
俺達一家は、祥子と結婚以来、ごくごく普通に、そこそこの幸せを、愛娘の愛くるしい笑顔の中、暮らしていた。
しかし、まもなく俺は、悪夢に突き落とされることになってしまう……
祥子の中に芽生えた命は、ひとり、またひとりと、生を受けることは叶わなかった。
その度に、祥子は謝り、泣いた。
この世に生を受けることが出来なかった子供達の分も、精一杯生き、未来を育てようと、水子に手を合わせた。
不幸なこともあったが、未来は今月、中学生になる。
小さいが、家も建てた。
歳老いた、俺の祖父母も同居した。
俺達一家は、祥子と結婚以来、ごくごく普通に、そこそこの幸せを、愛娘の愛くるしい笑顔の中、暮らしていた。
しかし、まもなく俺は、悪夢に突き落とされることになってしまう……