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翻弄の果てに
第14章 悪夢
今年の桜は、開花が遅れ、入学式には満開とはいかなかった。
『パーパぁ!ママぁ!』
『はいはい、今行きますよ(笑)』
セーラー服のエンジのネクタイが結べないらしい。スーツのネクタイとは違い、三角巾を大きな衿の下を通し結ぶというのが、上手く出来なくて、未来は半ベソ状態なのだ。
祥子は器用に結び終える。
『このまま、解かずに、くぐって取るのよ(笑)着ける時も、ほら、こうやって被る。そして衿を引き出すの。ね!簡単でしょ?』
『うん!ママ大好き!ありがとう(笑)』
泣いた烏がもう笑っている。
未来の、クルクル変わる表情に、俺は親バカ全開で一喜一憂する日々を送っている。
そして、期待と少しの不安を胸に、未来は今日、中学生になった。
『パーパぁ!ママぁ!』
『はいはい、今行きますよ(笑)』
セーラー服のエンジのネクタイが結べないらしい。スーツのネクタイとは違い、三角巾を大きな衿の下を通し結ぶというのが、上手く出来なくて、未来は半ベソ状態なのだ。
祥子は器用に結び終える。
『このまま、解かずに、くぐって取るのよ(笑)着ける時も、ほら、こうやって被る。そして衿を引き出すの。ね!簡単でしょ?』
『うん!ママ大好き!ありがとう(笑)』
泣いた烏がもう笑っている。
未来の、クルクル変わる表情に、俺は親バカ全開で一喜一憂する日々を送っている。
そして、期待と少しの不安を胸に、未来は今日、中学生になった。