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翻弄の果てに
第14章 悪夢
季節は春。初夏がそこまで来ている頃、今年のGWは三人で旅行でもと、俺は密かに目論んでいた。


『ママぁ、尾瀬にハイキングに行く時の服、明日一緒に選んでくれるぅ?』

『いいわよ。かわいいリュックも探しましょ(笑)帽子と合わせるのもいいかしらね。』


未来は、今年のGWは6人で二泊三日の尾瀬旅行。

もちろん祥子からは了解済み。しかし、俺はまだ知らない……



『ねぇママ、どうしてパパに言っちゃいけないの?あたし、なんにも悪いことしてないのになっ。』

『パパはね、未来が可愛くて可愛くて仕方ないの。何をするのも心配で、変なことを勝手に想像して、プンプン怒り出すのよ。』

『うん。友達が男子ってだけで、パパ、超不機嫌になったり。』

『そういうこと。だから、タイミングと言い方が難しいのよ。だから、まだ、パパにはシーよ(笑)』

『わかった。あたし、信用ないのかなぁ……』

『ねぇ。困ったパパよね…』



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