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翻弄の果てに
第14章 悪夢
祥子は動揺を隠せなかった。




未来が居なくなった……



『祥子っ!しっかりしろ!!』



ただならぬ気配を感じた悠太の両親(祖父母)が駆け付けた。
二世帯住宅になっているこの家は、玄関は別々だが、唯一、二世帯を繋ぐ廊下とドアがある。
両親は、今まで一度として使ったことのなかったそこを通って駆け付けたのだった。


『悠!電話だ!警察に保護願いを!』

父は、動揺しながらも、的確に指示を出してくれた。

母は、祥子を抱きしめ、要領の得ない俺の電話に、ひとつひとつ言葉を投げてくれた。

警察には、悠太と父が先行した。
祥子を落ち着かせ、母と祥子が警察についたのは、それから小1時間程した頃だった。




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