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第17章 激怒 絶望 そして再び…《祥子編》

意外な回答だった。

未来は悠太のことをよく解っているのだ。

祥子はびっくりした。
高校生になったばかりの、まだまだ大人になれない年齢で、しっかり父親を見抜いている。


『パパ、好き？』

『もちろん好き！重いけど、ね！』

『そう（笑）よかったわ。未来がパパ嫌い！なんて言ったら、きっとパパ、凹んじゃって死んじゃうわね（笑）』

『ママ…、何が言いたいの？』

『特に何が言いたいとかは無いわ。未来とお喋りしたかっただけよ。』

『そうなんだ…変なママ…。あ、明日、力さん、戻るんだって。だからパパは安心するんじゃない？』(未来をパパの支配下におけるから。と言いたい気持ちを押し殺した)

『そうなの？未来、大丈夫？』

『平気よ。あたしと力さんの絆は固いもの。』


祥子は『ゆっくり休みなさい』と言って部屋を出た。


子供騙しな口実や無理矢理は、未来には通用しないことを祥子は再確認した形になった。