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翻弄の果てに
第19章 荒波
生まれたままの姿の未来は、流石に恥ずかしそうだが、紅潮した肌は眩しいくらいに美しかった。


『未来…綺麗だ…俺の未来…』

『そう、力さんだけのあたしよ。誰にも触れさせない。力さんだけのものよ。』


力は思いっきり未来を抱きしめた。

『食べて…あたしを…』

『………』

『どうして?明日にはもう行ってしまうのに…』

『未来、ベッドに横になって。これから俺が未来にすること、しっかり覚えてくれ。』

一人になった未来が寂しくなった時のために力が出来ることは、自分の動きを未来に覚えさせることだった。
一人でも出来るように……


アイマスクをした。
タオルを細長くたたみ、頭の後ろをまわし、口のところで縛り、口の中に押し込んだ。
左手は腰の下に挟み、右手だけをフリーにする。
伸ばした足を曲げて膝を立て、大きく開いた。


『んーっ、んーっ!』




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