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第3章 決意

『姉さん、疲れただろ？少し、眠ったらどう？』

『疲れてるのは、悠くんも同じ。私は大丈夫よ。それより、車を停めて、悠くんこそ休んで。』

『俺は長距離も走る仕事だから、体力は充分なんだよ（笑）』

夜通し走った。白々と空が明るくなる頃、目的地に着いた。

『ずいぶん遠くまで来たなあ。』


……………………………


『ここなんですがね。海にも近いし、土地は広いですから、自給自足とまではいきませんが、結構いろいろ作れますよ。』

『今日から入れますか？』

『え、あ、まあ、自分達で掃除するなら……』

『ありがとうございます！！』

『訳ありでも構いませんが、警察沙汰は無しでお願いしますよ。あ、それから、他言はしません。袖の下を私によこす必要はありませんから、物要りでしょう、そっちに充てなさい。』