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翻弄の果てに
第3章 決意
俺達は、店が開く時間まで、車で眠った。

朝になって、俺は仲間に召集をかけた。
それから、会社に電話をかけ、有給休暇をもらった。

『こんな遠くじゃ、仲間も来れないか…』独り言を呟いた。

姉さんは静かに寝息をたてていた。


トラックはこういう時役に立つ。

ホームセンターで、必要な家財道具一式を揃えた。大変な量と、かなりの額だったが、姉さんを連れ出せた満足感には代えられない。

電気、ガス、水道は、大屋さんが手配してくれていた。


『大変でしょう。かみさんが作ったので、口に合うかわかりませんがね、差し入れですよ。』

『ありがとうございます!』

急須、湯呑み、茶葉と茶筒におぼん。ヤカンも、返さなくていい、と、おいていってくれた。

大屋さんは、買い物をひと眺めして帰って行った。




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