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甘やかな縄
第1章 知ってしまった
美由紀は、ためらいがちにだが、しっかりと示されたアドレスを打ち込んだ。
しかし、そこから指の動きが止まり、携帯を置いた。
(どうしよう、ここで迷う?嘘でしょ。どうするの?)
迷いが美由紀を捉え、身体が動かなくなった。
その時、携帯の着信音が鳴った。
美由紀の身体が、ビクンと動いた。
和樹からだった。
「あっ、もしもし、あなた?」
「あぁ、俺だ。今夜、帰れそうにないんだ。」
「えっ、嘘でしょ。明日からの出張の準備もあるんでしょ、あなた。」
夫を責めるような口調になっていた。
「悪いな、接待でな。帰れるようなら連絡するから。じゃ、たのむな。」
待って、と言おうとしたが、プツッと切れてしまった。
(うそぅ、接待なんて、もう、いやぁ、、)
最後の壁が崩れる音が聞こえた。
美由紀の白い指が携帯のKEYを打ちはじめた。
「こんにちは、ロクさん。
夢です。
出来たら、早めに会いたいのですが。」
そこまで打って送信した。
(返事を下さるかなぁ。これから、どうなるのかな。でも、もう決めちゃったから。)
すぐに返信があった。
「こんにちは、夢。
びっくりした。
私も、早めに会いたいけど?
私の写真、添付したから。
まあ、五十のオッチャンだわ。
好みじゃ、ないかなぁ。
感想、聞かせてくれるかな。
それと、都合のいい日を教えて下さいな。」
(えっ、写メ?)
添付された写真を見ると、確かにあまり風采のあがらない初老の男が写っていた。
(イケメンじゃないわね。でも、なんか、いいかも。お父さんみたい。私も、いいかな。)
「ロクさん、いい感じですね。
私のも、見て下さい。
自信、ないですけど。
28歳の子持ちの主婦ですから。
あの、会うの、明日か、明後日って、早過ぎますか。」
六郎は、メールを見て驚いた。
(う〜ん、かなりの美人だ。こんな美人が、なんで?でも、まあ、俺にとっては嬉しい!)
携帯を握る手に、思わず力が入っていた。
「夢、明日か、明後日どちらでもOKだよ。
それと、私は、倉敷に住んでるからね。
夢は、どこに住んでるのかな?」
美由紀は返事を見て、うっかりしていたことに気がついた。
「ごめんなさい、ロクさん。
忘れてましたね、私は、岡山に住んでます。」
しかし、そこから指の動きが止まり、携帯を置いた。
(どうしよう、ここで迷う?嘘でしょ。どうするの?)
迷いが美由紀を捉え、身体が動かなくなった。
その時、携帯の着信音が鳴った。
美由紀の身体が、ビクンと動いた。
和樹からだった。
「あっ、もしもし、あなた?」
「あぁ、俺だ。今夜、帰れそうにないんだ。」
「えっ、嘘でしょ。明日からの出張の準備もあるんでしょ、あなた。」
夫を責めるような口調になっていた。
「悪いな、接待でな。帰れるようなら連絡するから。じゃ、たのむな。」
待って、と言おうとしたが、プツッと切れてしまった。
(うそぅ、接待なんて、もう、いやぁ、、)
最後の壁が崩れる音が聞こえた。
美由紀の白い指が携帯のKEYを打ちはじめた。
「こんにちは、ロクさん。
夢です。
出来たら、早めに会いたいのですが。」
そこまで打って送信した。
(返事を下さるかなぁ。これから、どうなるのかな。でも、もう決めちゃったから。)
すぐに返信があった。
「こんにちは、夢。
びっくりした。
私も、早めに会いたいけど?
私の写真、添付したから。
まあ、五十のオッチャンだわ。
好みじゃ、ないかなぁ。
感想、聞かせてくれるかな。
それと、都合のいい日を教えて下さいな。」
(えっ、写メ?)
添付された写真を見ると、確かにあまり風采のあがらない初老の男が写っていた。
(イケメンじゃないわね。でも、なんか、いいかも。お父さんみたい。私も、いいかな。)
「ロクさん、いい感じですね。
私のも、見て下さい。
自信、ないですけど。
28歳の子持ちの主婦ですから。
あの、会うの、明日か、明後日って、早過ぎますか。」
六郎は、メールを見て驚いた。
(う〜ん、かなりの美人だ。こんな美人が、なんで?でも、まあ、俺にとっては嬉しい!)
携帯を握る手に、思わず力が入っていた。
「夢、明日か、明後日どちらでもOKだよ。
それと、私は、倉敷に住んでるからね。
夢は、どこに住んでるのかな?」
美由紀は返事を見て、うっかりしていたことに気がついた。
「ごめんなさい、ロクさん。
忘れてましたね、私は、岡山に住んでます。」