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甘やかな縄
第2章 蛹化(ようか)
 三ヶ所からの同時の快感の渦に、取り込まれまいと美由紀は唇を噛み、必死で理性を保とうとした。


(やっ、恥ずかしい、知らない、男の前なの、に、だめっ、こ、声が、、)


(へえ、我慢強い娘や。けど、息遣いも荒いし、一押しするかなぁ?)


 六郎はさっきまで使っていたローターを取り出し、美由紀の目の前にブラブラさせた。


「これ、なにかわかるよね?これを、どう使おうかな?」


 見た瞬間、美由紀は拒否の言葉を吐くつもりだったが、


「やっ、やめ、んん、いっ、ゃ、ぃぃ、ん、んん、んぐ、ぅ、、」


 否定の代わりに、唇から熱い喘ぎが零れ落ちた(こぼれおちた)。


「ふふ、いやなん?そのわりに、喘いでるやん。おまけにノーって言えへんのんや。ほんなら、夢の欲しがってる、ローター、つこうてあげるわ。」


(違う、いゃ、なの、だめ、感じ、る、ぃぃ、、)


 美由紀の中で、理性と快感がせめぎあい、揺らめき悶えた。


(へえ、まだ頑張る気でいるんや。面白いな、この娘。仕上げにいこか。)


 六郎は嬉しさと、愛おしさが込み上げるのを感じた。
 しかし、喘ぎをこらえ、快感に囚われまいと必死の美由紀を嘲笑うように、パンティの股布を横にずらし、その隙間から親指大のローターを、美由紀の熱くあふれる蜜の中へ挿入し、スイッチを入れた。


「はぅ、、なっ、、やっぁ、、、ひぃ、、、ぃい、、」


 なんの抵抗もなくローターを飲み込んだ瞬間、美由紀のこらえにこらえた、喘ぎと快感が、弾け、美由紀は悦楽の波に呑まれた。


「いぃ、、あっ、、くっ、、ぁあ、、い、ゃ、、なのにぃ、、、んんん、、、」


「ふふふ、まだ足りないだろう。こうすると、どうかなぁ。牝犬。」


 六郎は、そういうとローターの目盛りを中から上げ、一番強くした。
 美由紀の身体が一瞬固まり、次の瞬間前のめりになった。


「あぐぅ、なっ、なん、、なん、、ぃい、、ゆ、、許、して、ぇ、、、ひぃ、、ぃぃ、、い、、」


 パイプに固定された足に、乳房が潰れ、電動歯ブラシが妙なうなりを発した。


「あらら、嘘つきやなあ、夢は。許して、なんていいながら、濡らしまくってるんや。こうするとどうかなあ、牝犬。」


 言いながら、股縄をずらし、六郎はローターをゆっくりと出し入れするように、指先で動かした。
 人妻は悦楽に堕ちた。
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