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甘やかな縄
第2章 蛹化(ようか)
 唇と唇を重ね、舌と舌を絡ませあい、二匹の獣がもつれあい、絡みあい、美由紀は再び昇り詰めた。
 熱いほとばしりが等の腰を濡らし、動くたびにジュッジュッと音とともに、透明な液体が美由紀の中から噴き出し続けた。


「ひっ、ひっ、、ん、ん、いっ、、くっ、ん、、」


「夢、潮噴いてビショビショやんか。綺麗な顔して、ホンマにドスケベな女や。」


 六郎の声を遠くに聞きながら、美由紀は連続する快感の波に包まれ飲み込まれた。


 ぐったりとなった美由紀の身体を横に、六郎は煙草に火をつけ、ほっそりとしたわりには豊満な乳房と、子供を産んだとは思えない締まった美由紀の肉体を鑑賞していた。


(細身のわりに、グラマーな身体やな。綺麗な肌してるし、子供がおるとは思えんな。時間はあるしゆっくり可愛がってやるかなぁ。)


 六郎は、意識のない美由紀の身体を抱き上げ、そのまま浴室へ入った。


(このままにしといてあげようか、そのうち、気がつくかな?)


 脱衣所の床に人妻の身体を下ろそうと膝を床に着いた途端、だらりと伸びていた女の両手が首にかかり、恥ずかしそうに美由紀が微笑んでいた。


「ごめんなさい、ロクさん。私だけが良くなって、あなたはまだでしょう。」


「えっ、あぁ、目が覚めたんだ。うん、俺はまだだよ。でも、夢の姿を見てるだけでも構わないんだよ。」


「えぇ、でも、あんなに感じたのは初めてだわ。セックスで、逝けるなんてないと思ってましたのに。」


「ふふ、夢の身体は良く感じる、良い身体だよ。今まで、逝ったことがないなんて、信じられないよ。」


 美由紀を床に座らせながら、六郎は不思議そうに聞いた。


「えぇ、残念ですけと、セックスでは、逝った経験がなかったんです。恥ずかしいですけど。」


 少し伏し目がちに美由紀がこたえた。


「気にしなくてもいいよ、夢。相手の男が下手だっただけだよ。それに、これから俺の調教を受けていけば、ノーマルセックスでも逝けるようになるよ。」


「えっ!うそっ?ホント、ですか?」


 美由紀の中に、驚きと悦びが広がった。


「今だって、ノーマルで逝けただろう。そのうち俺以外の相手でも逝けるよ。その方がいいのだろう、夢には。」


「はい、その方が嬉しいです。でも、さっきのもノーマルだったんですね。」

 美由紀の心に光が射した。
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