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甘やかな縄
第1章 知ってしまった
美由紀の中で別の何かが、はっきりと目覚めようとしていた。
だが、まだ、妻としてのプライドが彼女を支配していた。
(なんで、私がいるのに!どうして、こんなのいやよ!)
心の中で叫んでいた。
お茶の後片付けをはじめたが、喉の奥から啜り泣く(すすりなく)ような嗚咽(おえつ)が零れた(こぼれた)。
「うっ、ひどい、ひどすぎる。なんで、なんでよぅ、、」
心の声が唇から溢れ思わず叫んでいた。
しばらく呆然としていた。
五分ほどして、再び後片付けをはじめた時には、自らを地獄に堕とすかもしれない決意をしていた。
お茶の間に戻り、テーブルの上の携帯が目に入った。
美由紀は例のサイトを開いた。
「バイブレーターですか、淫らしい(いやらしい)ですねぇ。
でも、そういうの嫌いじゃありません。
ていうより興味あります。
直接メールですか?
どうしようかなぁ、。
このサイトのメッセージでは、だめでしょうか?
直接メールはもう少し後でも、いかがでしょうか。」
美由紀は直接メールでもかまわなかったが、自分を安売りするようでいやだった。
コメントを送信した。
(ふふっ、なんか変ね。直メでもいいかな、でも一応ね。返事くると、良いんだけど。)
心が軽くなったように、鼻唄を口づさんでいた。
すぐにコメントが返されていた。
「このサイトのですか?それでかまいませんよ。
じゃあ、そっちの方へメッセージを下さいな。
待ってます。」
待っていたコメントだった。
ただ、心なしか元気がないような感じのコメントだった。
(どうしたのかな?ちょっと乗り気じゃないような気がするわ。気のせいよね。)
作者にメッセージをクリックして、美由紀は十代の頃のようにトキメイテいる自分がいるのを、面白く感じた。
「おはようございます、間さん。
夢です。
イロイロ、教えて下さい。
私、SMのこと何も知らない初心者ですので、よろしくお願いします。」
(いいかな。でも、ほんとにしらないんですもん。ドキドキしてるわ。)
返事はすぐにきた。
「改めて、はじめまして間です。
ロクさんでいいですよ。
初心者ってことは、SMの経験はないんですね。
じゃあ、どうしようかなぁ。
私にメッセージをくれたってことは、夢さんはMなのかな?」
と、書かれていた。
だが、まだ、妻としてのプライドが彼女を支配していた。
(なんで、私がいるのに!どうして、こんなのいやよ!)
心の中で叫んでいた。
お茶の後片付けをはじめたが、喉の奥から啜り泣く(すすりなく)ような嗚咽(おえつ)が零れた(こぼれた)。
「うっ、ひどい、ひどすぎる。なんで、なんでよぅ、、」
心の声が唇から溢れ思わず叫んでいた。
しばらく呆然としていた。
五分ほどして、再び後片付けをはじめた時には、自らを地獄に堕とすかもしれない決意をしていた。
お茶の間に戻り、テーブルの上の携帯が目に入った。
美由紀は例のサイトを開いた。
「バイブレーターですか、淫らしい(いやらしい)ですねぇ。
でも、そういうの嫌いじゃありません。
ていうより興味あります。
直接メールですか?
どうしようかなぁ、。
このサイトのメッセージでは、だめでしょうか?
直接メールはもう少し後でも、いかがでしょうか。」
美由紀は直接メールでもかまわなかったが、自分を安売りするようでいやだった。
コメントを送信した。
(ふふっ、なんか変ね。直メでもいいかな、でも一応ね。返事くると、良いんだけど。)
心が軽くなったように、鼻唄を口づさんでいた。
すぐにコメントが返されていた。
「このサイトのですか?それでかまいませんよ。
じゃあ、そっちの方へメッセージを下さいな。
待ってます。」
待っていたコメントだった。
ただ、心なしか元気がないような感じのコメントだった。
(どうしたのかな?ちょっと乗り気じゃないような気がするわ。気のせいよね。)
作者にメッセージをクリックして、美由紀は十代の頃のようにトキメイテいる自分がいるのを、面白く感じた。
「おはようございます、間さん。
夢です。
イロイロ、教えて下さい。
私、SMのこと何も知らない初心者ですので、よろしくお願いします。」
(いいかな。でも、ほんとにしらないんですもん。ドキドキしてるわ。)
返事はすぐにきた。
「改めて、はじめまして間です。
ロクさんでいいですよ。
初心者ってことは、SMの経験はないんですね。
じゃあ、どうしようかなぁ。
私にメッセージをくれたってことは、夢さんはMなのかな?」
と、書かれていた。