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short story
第10章 遥斗の長い長い一日 /haruto
「・・・遥斗?」
「!?」
またもや名前を呼ばれ信じられない気持ちだ。
でもそのお母さんに覚えはない。
その人は豪快に笑って「忘れたの?明菜だよ!」と言った。
明菜・・・明菜とはさっきのセレブ妻美咲と同時進行し血を見た女だ。
けれども俺の記憶の明菜は違った。
細くて可愛い女だった。
明菜違いでは?
そう思うくらい目の前の明菜は肝っ玉母さんで戸惑ってしまう。
「ママ、この人誰?」
「元カレ!」
「ちょ・・・!」
子どもの前で何という発言!!
さっきとは違ったフリーズを経験する俺に明菜は躊躇ない。
「元気だった?遥斗」
「はい・・・」
「ヤダ“はい”なんて他人行儀~」
ガハハと笑って明菜は俺をバシバシ叩いた。
「遥斗も結婚したんだ?」
「はい」
「子どもは一人?」
「はい」
「今でもチャラチャラ遊んでるんでしょ!」
「遊んでません」
明菜は随分気が良くなっていた。
「アタシは四人子どもが居るの」
「四人!?」
マジか!すげーな!!
「上二人は前の旦那の子なんだけど、下二人は今の旦那の子でさ・・・」
逃げれずそのまま明菜の履歴書を聞かされた。
それは平日昼間のオモチャ屋でするにはディープな話の連続だった。
「苦労したんだな・・・」
「まぁ・・・人並みにね」
「いや・・・旦那が逮捕されたりDV受けたりするのは人並みじゃねーよ」
「でも今が幸せだからさ」
「良かったじゃん」
俺と明菜は随分打ち解けてしまってる。
それは俺も明菜もあの頃とは違うからなのだろう。
昔の修羅場が嘘みたいだ・・・
それから明菜に家にお茶でも飲みに来ないかと誘われたけどさすがにそれは断った。
そこまでママ友になる気はない。
「奥さんにもよろしくね!ホラ、リナ!行くよ!!」
子どもを引きずり明奈が去って行く。
明菜と別れるとペペちゃんとそのお世話セットをカートに入れた。
するといちかがペペちゃんのドレスを持って離さない。
「仕方ない・・・」
ペペちゃんのドレスも一緒にレジに持って行き、大きな土産をブラブラさせながら昼になるから実家に行ってみた。
「!?」
またもや名前を呼ばれ信じられない気持ちだ。
でもそのお母さんに覚えはない。
その人は豪快に笑って「忘れたの?明菜だよ!」と言った。
明菜・・・明菜とはさっきのセレブ妻美咲と同時進行し血を見た女だ。
けれども俺の記憶の明菜は違った。
細くて可愛い女だった。
明菜違いでは?
そう思うくらい目の前の明菜は肝っ玉母さんで戸惑ってしまう。
「ママ、この人誰?」
「元カレ!」
「ちょ・・・!」
子どもの前で何という発言!!
さっきとは違ったフリーズを経験する俺に明菜は躊躇ない。
「元気だった?遥斗」
「はい・・・」
「ヤダ“はい”なんて他人行儀~」
ガハハと笑って明菜は俺をバシバシ叩いた。
「遥斗も結婚したんだ?」
「はい」
「子どもは一人?」
「はい」
「今でもチャラチャラ遊んでるんでしょ!」
「遊んでません」
明菜は随分気が良くなっていた。
「アタシは四人子どもが居るの」
「四人!?」
マジか!すげーな!!
「上二人は前の旦那の子なんだけど、下二人は今の旦那の子でさ・・・」
逃げれずそのまま明菜の履歴書を聞かされた。
それは平日昼間のオモチャ屋でするにはディープな話の連続だった。
「苦労したんだな・・・」
「まぁ・・・人並みにね」
「いや・・・旦那が逮捕されたりDV受けたりするのは人並みじゃねーよ」
「でも今が幸せだからさ」
「良かったじゃん」
俺と明菜は随分打ち解けてしまってる。
それは俺も明菜もあの頃とは違うからなのだろう。
昔の修羅場が嘘みたいだ・・・
それから明菜に家にお茶でも飲みに来ないかと誘われたけどさすがにそれは断った。
そこまでママ友になる気はない。
「奥さんにもよろしくね!ホラ、リナ!行くよ!!」
子どもを引きずり明奈が去って行く。
明菜と別れるとペペちゃんとそのお世話セットをカートに入れた。
するといちかがペペちゃんのドレスを持って離さない。
「仕方ない・・・」
ペペちゃんのドレスも一緒にレジに持って行き、大きな土産をブラブラさせながら昼になるから実家に行ってみた。