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short story
第11章 遥斗先輩とみなみちゃん 前編/ haruto

「おふざけなら・・・他の子にしてください」
「いや・・・ふざけてはないけど」
「だって・・・有名じゃないですか、山下先輩の女好き」
結構酷い事を言われたのに、みなみちゃんが俺を知ってくれてたことがまず嬉しかった。
「俺の名前知ってるんだ?」
「あれだけ有名なら誰でも知ってますよ・・・先輩目立つし」
「そう?」
そこでみなみちゃんとの会話は途切れた。
辛そうな背中を可哀想に思いながら珍しくドキドキしていた。
みなみちゃんと話せたことが嬉しかった。
「俺も・・・君の事知ってるよ」
「・・・・・・・・・」
「一ノ瀬さんでしょ?一年の」
結構思い切ったのに反応がない。
初めこそ後悔したけどあまりの無反応さに恐る恐るみなみちゃんを覗き込むと・・・
「寝てる・・・」
さっき飲んでた薬が効いたのだろうか、みなみちゃんは眠っていた。
あどけない寝顔に気が抜けて、ガシガシ頭を掻いてやり場のない気持ちを撒き散らす。
「俺が心配してるってのに・・・ありえなくね?」
それからしばらく眠るみなみちゃんを見ていた。
こんなに近くでみなみちゃんを見たのは初めてだったし、長い時間見つめたのも初めてだった。
「いや・・・ふざけてはないけど」
「だって・・・有名じゃないですか、山下先輩の女好き」
結構酷い事を言われたのに、みなみちゃんが俺を知ってくれてたことがまず嬉しかった。
「俺の名前知ってるんだ?」
「あれだけ有名なら誰でも知ってますよ・・・先輩目立つし」
「そう?」
そこでみなみちゃんとの会話は途切れた。
辛そうな背中を可哀想に思いながら珍しくドキドキしていた。
みなみちゃんと話せたことが嬉しかった。
「俺も・・・君の事知ってるよ」
「・・・・・・・・・」
「一ノ瀬さんでしょ?一年の」
結構思い切ったのに反応がない。
初めこそ後悔したけどあまりの無反応さに恐る恐るみなみちゃんを覗き込むと・・・
「寝てる・・・」
さっき飲んでた薬が効いたのだろうか、みなみちゃんは眠っていた。
あどけない寝顔に気が抜けて、ガシガシ頭を掻いてやり場のない気持ちを撒き散らす。
「俺が心配してるってのに・・・ありえなくね?」
それからしばらく眠るみなみちゃんを見ていた。
こんなに近くでみなみちゃんを見たのは初めてだったし、長い時間見つめたのも初めてだった。

