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short story
第11章 遥斗先輩とみなみちゃん 前編/ haruto

それからみなみちゃんを起こさないように静かに保健室を出た。
進展があったようななかったような出来事だったけど、その日からみなみちゃんは俺を見かけるとペコリと小さく頭を下げてくれるようになった。
でも他の子みたいに寄って来てくれるわけでもなく・・・
結局あの日以来話せてはいない。
「今日はありがと、ばいばーい」
部活のなかったある日の放課後、女友だちと遊んで駅で別れ電車に乗る。
今日は電車の遅延があったようでいつも以上に混雑が凄かった。
この時間に帰ることを少し後悔しながら電車に揺られていると、次の駅では更に人が乗り込んで来て人の波に潰された。
「ぶっ!」
俺の後ろには女の子がいるようだ。
人に揉まれ、俺の背中に押し付けられている彼女から柔らかい感触が伝わってくる。
それは間違いなく胸だと思う、しかも巨乳・・・
ラッキーなハプニングに、可愛い子ならいいななんてチラッと後ろを伺うと、そこに居たのはなんとみなみちゃんだった。
「・・・・・・・・・」
気づいてしまったら平静で居られるはずなんてなく、らしくないけど心臓がドキドキいっている。
夏服の薄さがみなみちゃんのボディをダイレクトに伝え、神経を背中に集中させながら「俺、汗臭くねーかな」なんて自分の事を気にもしていた。
電車がカーブに差し掛かるとみなみちゃんの体重が更に掛かって心臓は爆発寸前で・・・
「凄い混雑だよな・・・」
気がつけば勝手に喋り出していた。
「山下先輩・・・」
驚いた声のみなみちゃん。
喋り掛けたのは俺なのに、不自然なほど次の会話が出てこない。
「痛っ・・・」
みなみちゃんはギューギュー俺に押し付けられる。
健気に踏ん張ってもいるようで、時々背中に隙間が空くけれどまたすぐ押されて帰ってくる。
「・・・潰されてね?」
「ごめんなさい」
「別に・・・危ないからそのまま捕まってれば?」
「そんなことしたら山下ガールズに目をつけられちゃいますよ」
「・・・何だそれ」
冗談めかしたみなみちゃんに気の利いたことさえ返せない。
どうした俺・・・
それから俺は喋れなくなってしまった。
ただみなみちゃんの胸が柔らかかった。
進展があったようななかったような出来事だったけど、その日からみなみちゃんは俺を見かけるとペコリと小さく頭を下げてくれるようになった。
でも他の子みたいに寄って来てくれるわけでもなく・・・
結局あの日以来話せてはいない。
「今日はありがと、ばいばーい」
部活のなかったある日の放課後、女友だちと遊んで駅で別れ電車に乗る。
今日は電車の遅延があったようでいつも以上に混雑が凄かった。
この時間に帰ることを少し後悔しながら電車に揺られていると、次の駅では更に人が乗り込んで来て人の波に潰された。
「ぶっ!」
俺の後ろには女の子がいるようだ。
人に揉まれ、俺の背中に押し付けられている彼女から柔らかい感触が伝わってくる。
それは間違いなく胸だと思う、しかも巨乳・・・
ラッキーなハプニングに、可愛い子ならいいななんてチラッと後ろを伺うと、そこに居たのはなんとみなみちゃんだった。
「・・・・・・・・・」
気づいてしまったら平静で居られるはずなんてなく、らしくないけど心臓がドキドキいっている。
夏服の薄さがみなみちゃんのボディをダイレクトに伝え、神経を背中に集中させながら「俺、汗臭くねーかな」なんて自分の事を気にもしていた。
電車がカーブに差し掛かるとみなみちゃんの体重が更に掛かって心臓は爆発寸前で・・・
「凄い混雑だよな・・・」
気がつけば勝手に喋り出していた。
「山下先輩・・・」
驚いた声のみなみちゃん。
喋り掛けたのは俺なのに、不自然なほど次の会話が出てこない。
「痛っ・・・」
みなみちゃんはギューギュー俺に押し付けられる。
健気に踏ん張ってもいるようで、時々背中に隙間が空くけれどまたすぐ押されて帰ってくる。
「・・・潰されてね?」
「ごめんなさい」
「別に・・・危ないからそのまま捕まってれば?」
「そんなことしたら山下ガールズに目をつけられちゃいますよ」
「・・・何だそれ」
冗談めかしたみなみちゃんに気の利いたことさえ返せない。
どうした俺・・・
それから俺は喋れなくなってしまった。
ただみなみちゃんの胸が柔らかかった。

