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short story
第11章 遥斗先輩とみなみちゃん 前編/ haruto
俺はこんな風に女に拒絶されたことはなかった。
気になっていたみなみちゃんからの拒否と、天狗になっていた高い鼻をへし折られたショックから頭の中は真っ白で。
「・・・つーか隠してやっただけなんだけど」
「それはありがたいですけど・・・ちょっと度が過ぎてます」
「あー・・・思い上がってんのどっちだよ。お前みたいの俺何とも思ってないし」
「!」
「お前よりいい女フツーに抱けるから」
器の小さい俺はみなみちゃんへの口撃が止まらない。
「お前モテない奴らにモテそうだもんな・・・もしかして俺に好かれてるとか勘違いしちゃってる?」
「そんな・・・別に」
「俺をその辺の奴らと一緒にしないでもらいたいんだけど」
「・・・・・・・・・」
「でもさ、どうしても・・・ってなら言ってみ?相手してやってもいいぜ」
クイッとみなみちゃんの顎を上げた。
「相手できないレベルじゃねーし・・・俺上手いよ?」
「・・・・・・・・・」
「普通なら?冴えない奴にヤラれちゃうとこだろうけど俺に貰ってもらえるなんてラッキーなんじゃね?」
そう言った時、頬に鋭い痛みが走った。
「最低・・・」
どうやら俺はみなみちゃんに叩かれたらしい。
「最低です・・・本当に」
叩かれて斜め下を向いたままみなみちゃんを見れなかった。
頭の中でぼんやりと嫌われたなと思っていた。
「胸を隠してくれてありがとうございます・・・でも人を馬鹿にする先輩は最低です。・・・さようなら」
ペコリと頭を下げてみなみちゃんは走り去る。
俺はその場を動けずに立ちすくんだままだった。
情けないけど女に叩かれたのは初めてじゃない。
姉貴や付き合ってた彼女に叩かれた事があった。
でもみなみちゃんに叩かれたことは今までの比じゃないくらいショックで痛い。
肉体的な痛みより心が痛かった。
気になっていたみなみちゃんからの拒否と、天狗になっていた高い鼻をへし折られたショックから頭の中は真っ白で。
「・・・つーか隠してやっただけなんだけど」
「それはありがたいですけど・・・ちょっと度が過ぎてます」
「あー・・・思い上がってんのどっちだよ。お前みたいの俺何とも思ってないし」
「!」
「お前よりいい女フツーに抱けるから」
器の小さい俺はみなみちゃんへの口撃が止まらない。
「お前モテない奴らにモテそうだもんな・・・もしかして俺に好かれてるとか勘違いしちゃってる?」
「そんな・・・別に」
「俺をその辺の奴らと一緒にしないでもらいたいんだけど」
「・・・・・・・・・」
「でもさ、どうしても・・・ってなら言ってみ?相手してやってもいいぜ」
クイッとみなみちゃんの顎を上げた。
「相手できないレベルじゃねーし・・・俺上手いよ?」
「・・・・・・・・・」
「普通なら?冴えない奴にヤラれちゃうとこだろうけど俺に貰ってもらえるなんてラッキーなんじゃね?」
そう言った時、頬に鋭い痛みが走った。
「最低・・・」
どうやら俺はみなみちゃんに叩かれたらしい。
「最低です・・・本当に」
叩かれて斜め下を向いたままみなみちゃんを見れなかった。
頭の中でぼんやりと嫌われたなと思っていた。
「胸を隠してくれてありがとうございます・・・でも人を馬鹿にする先輩は最低です。・・・さようなら」
ペコリと頭を下げてみなみちゃんは走り去る。
俺はその場を動けずに立ちすくんだままだった。
情けないけど女に叩かれたのは初めてじゃない。
姉貴や付き合ってた彼女に叩かれた事があった。
でもみなみちゃんに叩かれたことは今までの比じゃないくらいショックで痛い。
肉体的な痛みより心が痛かった。