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short story
第11章 遥斗先輩とみなみちゃん 前編/ haruto
意を決して講習会後、偶然を装いみなみちゃんを待っているがみなみちゃんは一向に来ない。
やっと見えた姿はフラフラで、勉強が難航していたんだと容易に予測できてしまった。
気配が近づくと偶然を装いながらみなみちゃんに接近する。
するとみなみちゃんも俺に気づいて身体を固くした。
その表情にやっぱりショックを受けて・・・
「待って」
すれ違い様咄嗟に腕を掴む。
みなみちゃんは驚いて掴まれた腕を見ていた。
「あの、ごめん・・・あの時は」
「・・・・・・・・・」
「みなみちゃんが俺の事好きじゃない事くらい分かってるし・・・それ抜きにしてもすげー失礼な事言った」
そこで初めてみなみちゃんが俺を見る。
「言い訳みたいだけどどうかしてた。・・・ごめん」
酷いことを言ったからこれくらいじゃ許されないと分かってる。
でも謝りたかった。
みなみちゃんは困ったような戸惑ったような顔で俺を見ていた。
「・・・痛いです」
「ごめん」
「謝ってばっかり」
「ごめん」
「また謝った」
「・・・ごめん、こういう時何て言っていいのかマジ分かんねー」
この手を離したらみなみちゃんが逃げてしまう気がして手が離せなかった。
そしたらもう話してなんか貰えない気がして・・・
するとみなみちゃんがクスッと笑う。
「分かりました先輩の気持ちは・・・私もあの時叩いたりしてごめんなさい」
「いや、あれは俺が悪いし。人間性疑われるレベルだろ」
「確かに疑いましたけど・・・こんなに時間が経ってるのにわざわざ謝ってくれるんですから先輩も思うとこがあった・・・ってことですよね」
真っ直ぐ見つめてそんなこと言われたら素直な自分になってしまう。
「・・・ホントごめん」
「だからもういいですって」
そう言ってみなみちゃんは笑ってくれた。
その優しさに胸がジンジン熱くなって軽く泣きそうな気分だった。
「・・・お詫びって言ったら軽いけど一緒に飯でも食わね?奢るから」
「えっ・・・」
「無理にとは言わないけど・・・良かったら」
みなみちゃんは少し考えてコクンと頷いた。
ホッとしたし嬉しかった。
やっと見えた姿はフラフラで、勉強が難航していたんだと容易に予測できてしまった。
気配が近づくと偶然を装いながらみなみちゃんに接近する。
するとみなみちゃんも俺に気づいて身体を固くした。
その表情にやっぱりショックを受けて・・・
「待って」
すれ違い様咄嗟に腕を掴む。
みなみちゃんは驚いて掴まれた腕を見ていた。
「あの、ごめん・・・あの時は」
「・・・・・・・・・」
「みなみちゃんが俺の事好きじゃない事くらい分かってるし・・・それ抜きにしてもすげー失礼な事言った」
そこで初めてみなみちゃんが俺を見る。
「言い訳みたいだけどどうかしてた。・・・ごめん」
酷いことを言ったからこれくらいじゃ許されないと分かってる。
でも謝りたかった。
みなみちゃんは困ったような戸惑ったような顔で俺を見ていた。
「・・・痛いです」
「ごめん」
「謝ってばっかり」
「ごめん」
「また謝った」
「・・・ごめん、こういう時何て言っていいのかマジ分かんねー」
この手を離したらみなみちゃんが逃げてしまう気がして手が離せなかった。
そしたらもう話してなんか貰えない気がして・・・
するとみなみちゃんがクスッと笑う。
「分かりました先輩の気持ちは・・・私もあの時叩いたりしてごめんなさい」
「いや、あれは俺が悪いし。人間性疑われるレベルだろ」
「確かに疑いましたけど・・・こんなに時間が経ってるのにわざわざ謝ってくれるんですから先輩も思うとこがあった・・・ってことですよね」
真っ直ぐ見つめてそんなこと言われたら素直な自分になってしまう。
「・・・ホントごめん」
「だからもういいですって」
そう言ってみなみちゃんは笑ってくれた。
その優しさに胸がジンジン熱くなって軽く泣きそうな気分だった。
「・・・お詫びって言ったら軽いけど一緒に飯でも食わね?奢るから」
「えっ・・・」
「無理にとは言わないけど・・・良かったら」
みなみちゃんは少し考えてコクンと頷いた。
ホッとしたし嬉しかった。