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short story
第11章 遥斗先輩とみなみちゃん 前編/ haruto
それから数日して、みなみちゃんに約束の勉強を教えることになった。
待ち合わせの図書館前でみなみちゃんを待っていると遠方の可愛い子が目に入った。


それはもちろんみなみちゃんだ。
みなみちゃんは俺に気づくと小走りで駆けて来る。


「すみません、待たせちゃいましたか!?」


「大丈夫、俺も今来たとこ」


女の子らしいヒラヒラした白ワンピは見ているだけでくすぐったい。
でもみなみちゃんらしくてよく似合ってる。


「夕べ勉強頑張ったんですよ、先輩に教わるから」


「勉強教わるために頑張るとか・・・あの後?」


「そう、先輩とLINE終わってから頑張ったの」


あの日からみなみちゃんとは毎日LINEをしている。
毎日他愛ないやり取りを繰り返し、みなみちゃんと仲良くなるほど彼女の魅力にハマっていく。
この俺が寝ても覚めても一人の子のことを考えてしまうなんて天変地異でも起きるんじゃないだろうか・・・


夏休み、頭の中がみなみちゃん一色の俺は自然と他の女と連絡を取らなくなっていた。
遊びのお誘いは変わらず来ていたけど、他の女と遊ぶならみなみちゃんと一緒に居たい。
他の女と話すならみなみちゃんと話したいしLINEのやり取りだってそうだ。


我ながら重症だよな、俺・・・


「みなみちゃん何が苦手なの?」


「数学と英語」


「じゃあ・・・どっちからする?」


「英語からしましょう!みなみの夕べの成果が見せられるから!」





そう自信満々にみなみちゃんは胸を張った。
・・・が、


みなみちゃんは俺の想像以上にアホ・・・もとい勉強が苦手なようで不憫になってくるほどだった。
人に教えるって難しい・・・
どうしてここが分からないのかがそもそも俺には分からない・・・


お互い頭を抱えながら参考書を開いてできる限り噛み砕いた説明をする。
隣同士に座る俺たちは自然と密着するよう身を寄せ合い、とある瞬間俺の肘がみなみちゃんの胸に・・・



ムニュッとした感覚に一瞬で胸だと気づいた。



「ご、ごめん」


「いえ・・・」


胸を押さえ真っ赤になったみなみちゃんに俺まで照れる。
肘にはまだ胸の柔らかさが残っていた。
恥ずかしい気まずさを共有しながらまた勉強を続ける。


空気は徐々に元に戻り、結構な時間をかけてみなみちゃんに宿題を教えた俺だった。





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