この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
short story
第11章 遥斗先輩とみなみちゃん 前編/ haruto
勉強の切りがついたところで休憩を取ることにした。


「先輩、何か飲みたいものありませんか?奢りますよ」


「いいよ」


「だってこの間ご飯奢って貰ったし・・・勉強のお礼も兼ねて」


後輩に奢ってもらうのも気が引けるが自販機へ引っ張られ、結局ジュースを買って貰った。
二人で長椅子に座り飲みながら喋っていると、みなみちゃんが何かに気づく。


それは花火大会のポスターだった。


「花火大会・・・来週か」


「綺麗ですよね・・・花火」


「好きなの?」


「はい、あと憧れがあって・・・花火大会に浴衣デートがしてみたいんです」


みなみちゃんはウットリと目を細め頬を染める。


「女子だな」


「馬鹿にしたでしょ?」


「いや・・・」


可愛いなとは思ったけど。



「好きな人と手を繋いで花火見て・・・りんご飴食べて・・・」


「ふーん・・・色々プランがあるわけね」


「そうですよ、みなみにも理想とか憧れがあるんです」


浴衣のみなみちゃんは可愛いだろう。
そんな彼女が憧れるデートとやら・・・
その時、みなみちゃんの隣にいるのは自分でありたいと思った。


そう思ってしまったらすぐ行動に移すのが俺だ。


「・・・行く?花火大会」


「えっ・・・予備校は?」


「土曜ならないし・・・」


「山下ガールズは?」


「だから誰だよそれ」


「先輩の沢山の彼女たちですよ」


「・・・みんな彼女って訳じゃないんだよ。今はいないし彼女」


「えっ・・・保健室の人も?」


「彼女じゃない・・・俺もあれから思うところがあってそういうことから離れてるし」


「・・・・・・・・・」



みなみちゃんの視線が痛かった。
いい加減なことをしていたのは自分だ。
でもみなみちゃんが居てくれたら他の女はもう必要ないんだ・・・


「・・・とりあえず土曜日、花火大会行く?行かない?」


「えっ・・・」


「どっち!?」


少し強引だったろうか。
圧倒されながらもみなみちゃんは首を縦に振った。


「でも先輩と花火大会なんか行ったら私、山下ガールズに刺されませんかね」


「大丈夫だって」


みなみちゃんは少し不安そうで、でも俺はどうしてもみなみちゃんと一緒に行きたかった。









/325ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ